カフェ閉店に学ぶ「戦略ミスが及ぼす事業結果」

やるべきことをしないで、やりたいことをすから経営が難しくなることをもっとよく理解しましょう。


今日はちょっと真面目な話。

さっき、近所のカフェの近くを通りかかったら、そのカフェがこの夏に閉店することになったという張り紙がありました。

張り紙には、

昨今の飲食業界は流行り廃りや競争率が激しく、特に日本は食材や地価に限らず全てが常に値上がり続け、継続していく事が日々難しくなった。

個人店ではどんなに頑張っても大手の企業には敵わない。


的なことが書いてありました。

あなたはこの中に大きな誤りが2つあることに気づきますか?

個人店が大手と同じ戦い方をして良いわけがない


まず1つ目は、個人店が大手と同じ戦い方をしようとしていること。

常識的に考えて、個人店が大手と同じ戦い方をして良いわけがないです。

理由は、体力も規模も相手も違うから。

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大手は体力があるので、大量仕入れ・販売ができる。また規模が違うので圧倒的な売り場面積をつくることができる。その結果、1円でも安いもの且ついいものを求める人をお客さんにすることができます。

これに個人店が対抗できるわけがないです。

であれば、個人店は大手ができない戦い方をしなくてはいけません。

つまり、「個人店ではどんなに頑張っても大手の企業には敵わない。」は、戦略を誤った上での言い訳でしかないということ。

「やるべきこと」をせずに「やりたいこと」をするな


それから2つ目のミスは、環境に応じて変化をしなかったこと。

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「特に日本は食材や地価に限らず全てが常に値上がり続け、継続していく事が日々難しくなった」というのも、戦略を誤った上での言い訳。

そもそも「日本は食材や地価に限らず全てが常に値上がり続け」というのが疑問だけど、仮にこの通りだとした場合、上記の本当の姿は、

①食材や地価の値上がりに連動して商品価格・サービス価格の値上げできなかった
②値上げを良しとする客層を集客できなかった
③その結果、経営が難しくなった


です。

みんな、やるべきことをしないで、やりたいことをすから経営が難しくなることをもっとよく理解しなくちゃだめ。

商売をするのであれば、やりたいことをする前にやるべきことをすることが必須なのです。

なぜ売れてもないのにやりたいことをするのか


なぜみんな、売れてもないのにやりたいことをするのでしょうか?

これには原因があります。

その原因とは、「みんな思いがあって事業を立ち上げている」ということ。

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こういうお店を作りたい・こういう商売がしたい!という思いがあって、みんな事業を立ち上げます。

その一方で、高校受験や大学受験でも3年かけて準備をするのに、事業立ち上げの準備(経営の勉強)はほぼしないまま、みんな事業を立ち上げるという恐ろしい選択をします。

結果、判断を誤るわけです。

つまり、経営の失敗って成るように成っているわけです。

でもこれじゃぁダメなので、齊藤みたいなコンサルタントがいる訳です。

商売は思いだけで走ると100%コケるので、外部の判断を入れる必要性があるのです。

外部の判断を入れると、恐ろしくど田舎でも生徒とメディアが列をなしてやまない親子スタジオの経営ができ、

また、一介の自宅教室講師が出版したり全国の東急ハンズでイベント開催したりすることができるのです。

経営の劣化は、その全てが「事業主の偏った、または限りなく少ない知識を元に行った判断ミス」が原因です。

どうぞ、あなたは正しい判断ができるパートナーを見つけてください。

1to1コンサルティングの募集は、今日を含めあと3日です。



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