藤崎達宏先生の「モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す! 」を読んで学んだ商売の原型

モンテッソーリ教育には、自営業者が知り得ておくべき商売のヒントが沢山詰まっていました。


こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい自営業者の為の人気教室学園」校長でビジネスプロデューサーの齊藤直です。

昨年末、自営業者の為のYouTubeチャンネル活用セミナーを開催、同セミナーには、『NPO法人横浜子育て勉強会 理事長 藤崎達宏先生』がご参加くださいました。

セミナー後、藤崎先生からは「木村・齊藤両氏のお話は、実践に基づいた素晴らしいお話でした。」という、嬉しいお声を頂戴することができました。



また大変嬉しいことに、同日の懇親会では藤崎達宏先生より、先生のご著書「モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す! 」をご献本いただきました。

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モンテッソーリ教育


齊藤はモンテッソーリ教育について精通していなかったのですが、同書を拝読し、モンテッソーリ教育は、昨今話題の藤井聡太棋士はじめ、

・マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏
・アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏
・フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏


等、そうそうたるメンバーが幼少期に受けた教育だということを知り得ました。

藤崎先生のご著書には、モンテッソーリ教育の誕生から、各年齢ではどんな教育をすると効果的なのかまでが、細かに書かれており、既に末っ子が小学1年生の齊藤には「これまでにすべきだったこと」が、読んでいて刺さる刺さる・・・。

もっと早くこの本に出会っていたかった、そう思える一冊でした。


モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!

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文庫本:702円
Amazon.co.jp


同書の面白いところは、

・4人のお子さんのお父さんであること
・実は、「一度に4人のお子さんのお父さんになった」経緯がある
・パタニティーブルー(パパの産後うつ)になられたご経験がある


藤崎先生が、ご自身の実体験をふんだんに交えて書かれているところです。

同書は、全ての子育て中のお父さんお母さんに読んでいただきたい一冊ですが、今日は齊藤が同書を読んだことから、ビジネスプロデューサーの視点で「マリア・モンテッソーリさんの思考と行動」「同書から学んだ自営業のヒント」をお届けしたいと思います。

マリア・モンテッソーリ


モンテッソーリ教育は、1907年に女性医師のマリア・モンテッソーリさんが「こどもの家」を建て、そこで始めました。

7473958 - maria montessori (1870-1952) on 1000 lire 1990 banknote from italy. physician, educator, philosopher, humanitarian and devout catholic, best known for her philosophy and the montessori method of educating children.

当時のイタリア社会の教育は「子どもは何もできない存在なのだから、親や教師の言うことを聞いていればいいんだ!」と言うものでした。

これに対し、マリア・モンテッソーリさんは、「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。できないとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのかやり方がわからないだけなのです。」と、真っ向から違う意見を主張。自身が考える教育を「こどもの家」ではじめ、その有用性を証明しました。

このマリア・モンテッソーリさんの思考と行動は、学びの宝庫ですよね。

国家が「こうあるべき!」と結論づけていた教育でさえも「いいや、あるべきはこうです!」と意見を主張・それを証明する(行動に移す)ことで、モンテッソーリ教育は、その後110年以上続き世界で愛される教育を作ることができたのです。

これは即ち、自営業者の我々も各業界の「本当はこうあるべき!」を主張、意見・行動に移すことは、何ら無駄ではない、むしろそうすることが100年後の未来を作ることになる、ということですね。

世の中には「長いものには巻かれろ」という言葉がありますが、世に歴史にインパクトを残す革命のスタートは、「本当はこうあるべき!」の主張と行動にあるようです。

敏感期が加速学習をさせる


また、同書P. 41には「生物には行きていくために必要な能力を獲得するために、あるものに特別”敏感”になる期間(敏感期)があります。」と、書かれていました。

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この一文を読んで「確かに!」と、何度もうなずきました。

同書に書かれている、幼児の指を動かす・つまむ・つまみ出すという行動もこの「敏感期」がもたらす結果ですが、私たち自営業者もこの「敏感期」を通ることで、商いをしている今日に至ることができているのだと思います。

どんな職種でも業態でも、それを生業とする以上、その分野のエキスパートになる必要があります。その為には、一定時間その学習に没頭する必要があるわけです。

過日こちらでは、1万時間の法則をお話しましたが、特定の分野のエキスパートになるためには、1万時間程度はその領域について学ぶ必要があるわけです。



この1万時間相当の「修行期」こそが、自営業者の「敏感期」なのではないかと、齊藤は考えます。

つまるところ、我々大人も「敏感期」を経ることで、子ども同様にステップアップすることが望めるということですね。

「かたよる」とはすばらしいこと


それから、同書P. 215には「『かたよる』ことは素晴らしことで、何かに強烈にかたよった人物こそが、世の中を変えてるような発明や活動をしている。」という一文がありました。

この一文には、何度も何度も線を引きました。

藤崎先生が同書で「かたよる」と表現している言葉、齊藤は「こだわる」という言葉で日々使っています。

齊藤は、ビジネスプロデュースと別途「障害を能力に変える環境づくりプロジェクト」を手がけていますが、このプロジェクトの中で声を大にしていっているのが、「もっとこだわれ」です。

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現在の障害児者教育は、健常者に近づける教育がほとんどですが、齊藤はその逆こそすべきだと考えているのです。

世の中を作ってきた人、作っていく人は、その人がどこまでもハマる「かたより」「こだわり」があったからこそ、歴史に名を刻む結果を残すことができたのです。

つまるところ、私たち自営業者も、自身の分野でもっと「かたより」「こだわり」を発揮することができると、その分野・業界・業態を牽引する人材になることができるということですね。

母親はひざの上で、国家の運命を左右する。


また、同書の最終ページにはマリア・モンテッソーリさんの「母親はひざの上で、国家の運命を左右する」という名言が書かれていました。

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この意味を、藤崎先生は「子育てこそが、世を育てていく唯一の方法」と解説されています。

これにも、深く納得です。

齊藤は、藤崎先生が仰る「子育てこそが」を「教育こそが」と変えて、齊藤は日々学園生に事業経営と集客の指導しています。

誤解を恐れずに言うと、商売とは教育なのです。商売とは、顧客が知らないことを知らせる・見せる・教える行為です。

この「知らせる・見せる・教える」が顧客にとって価値があり、その価値に対価をいただけると、その知らせる・見せる・教えるという教育は、「商売」として成立するのです。

ということで、今日この記事をお読みのあなたも、「商売こそが、世を育てていく唯一の方法で、自営業者はこれが365日出来るんだ!」という言葉を胸に刻んで、今日も商いを楽しんでください。

まとめ


ということで今日は、「藤崎達宏先生の『モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す! 』を読んで学んだ商売の原型」というお話しでした。

同書は、これから子育てをするお父さんお母さん、現役で子育てをするお父さんお母さんはもちろん、日々商売をする自営業者さんにとっても、学びがふんだんに詰まった一冊です。

是非、じっくり読んでみて下さい。



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