商売のルール変更は「年度文化」を活用して行おう
こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい自営業者の為の人気教室学園」校長でビジネスプロデューサーの齊藤直です。
2018年がスタートして早1ヶ月が過ぎようとしていますが、日本は「年度文化」があるので、実際のところ1月 - 3月って、新年度への準備期間になることが殆どです。
ということで、ここ最近学園では、各学園生の商売の新ルールづくりと告知について指導することが多くなっています。
ということで今日は、商売のルール変更のタイミングと気をつけるべきことについて、まとめておきます。
今日の目次
ルール変更のタイミング
まず、ルール変更のタイミングについて、お話しをしましょう。
商売のルール変更のタイミングは、日本の場合、1月・4月・9月の3回です。
なぜ1月・4月・9月なのかというと、
1月:年の切り替え
4月:年度の切り替え
9月:夏休み明け(学期の切り替え)
だからです。
この時期に「何かが切り替わる」というのは、私たちの生活文化に浸透しています。その為、この時期のルール変更は受け入れられやすいのです。
逆を言えば、この時期以外でのルール変更は「なんで今なの?」という疑問が先に立ち、お客さん(買い手)はルール変更を受け入れ難いのです。
これを知っているだけでも、事業経営がリズムカルになりますね。
ルール変更の手順
次に、ルール変更の手順について。
商売のルール変更とは、例えば、
・会場が変わる
・時程が変わる
・集金方法が変わる
等ですが、これらのルールを変更する場合には「手順」があります。
その手順とは、
1.新ルールは何がどうなるのかを全部明確にする
2.ネットチャンネルでは何度も周知する
3.アナログ媒体(お手紙・ハガキ・対面時)でもしっかり周知する
です。
具体的に、説明をします。
1.新ルールは何がどうなるのかを全部明確にする
自営業の中でも会社を持たない個人事業者さんに多くあるのが「新ルールが明確でない時点から告知をはじめてしまうこと」です。
これ、絶対にNG。
新ルールが明確でない時点から告知をはじめてしまうと、
・それに対してお客さんから意見をもらい
・寄せられた意見を元にルールを追加変更
してしまったり、
・「やっぱりこうします」などのやっぱり案
を出してしまうからです。
これをすると、お客さんの信頼はガタ落ち。
ということで、新ルールをつくるときには、まず何がどうなるのかを全て明確にしましょう。
ネットチャンネルでは何度も周知する
ルール変更、商人(売り手)は考えに考え新ルールを作るので、告知をする前の時点で、新ルールをよく理解しています。
その為、新ルールの周知を何度もするということをしません。
これも、絶対にダメ。
なぜなら、お客さん(買い手)はいままでのルールに慣れ親しんでいます。その上、新ルールになることを知りません。
ということで、商人(売り手)がネットチャンネルを持っている場合、そのチャンネル全てを使って「いつから新ルールになります」ということを何度も何度も周知しましょう。
これが手順の2番目にすることです。
3.アナログ媒体(お手紙・ハガキ・対面時)でもしっかり周知する
日頃からネットのみで情報配信をしている人にありがちなのですが、商売のルール変更の周知は、『ネットでもするけどアナログでもする』が絶対です。
こと参加費の変更や集金方法の変更は、「知らなかった」では済まされません。
ということで、手順の3番目として、参加費の変更や集金方法の変更時はもちろん、その他のルール変更時も、アナログ(お手紙・ハガキ・対面時)での周知も行いましょう。
価格変更時は既存客へのフォローを十分に
ちなみに「価格が変更する」と言うのは、お客さん(買い手)には大きな変化ですから、十二分な周知が必要です。
でもこれ、お客さん(買い手)を2種類に分け得ることで、あなたが想像するストレス(既存のお客さんからのブーイング)を回避することができます。
その方法とは、「新規のお客さんはいつから●円、既存のお客さんは向こう半年間は現行価格」とか、「新規のお客さんはいつから●円、既存のお客さんはいつまでに申し込んでくれた分まで現行価格対応」とかすることです。
つまりは、お客さん(買い手)を、
・新規のお客さん
・既存のお客さん
に分けて考えるということですね。
これは小手先のテクニックですが、これをすることで、価格変更時のブーイングは大幅に減ります。是非試してみて下さい。
見せ方
ついでにお話しをしておきますと、これまでのルールと新ルールは、対比表にしてあげると一番わかり易いです。
ルール変更の項目が少ない場合は、
旧:当日集金
新:事前振込み
とかでわかりますが、ルール変更の項目が多い場合には、対比表を作ってあげると、お客さん(買い手)は理解しやすくなります。
対比表を用いるというテクニックは、新聞でもよく使われていますから、日々の新聞も是非参考にしてくださいね。
まとめ
ということで今日は、「学校では教えてくれない商売のルール変更時のやくそく」というテーマで、商売のルール変更のタイミングや気をつけるべきことについてお話しをしました。
今日の記事は、自営業者さんにとって保存版になろうかと思いますので、是非ブックマークしておいてくださいね。
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