専門性を絞らずとも売れるのか?「はい、売れます。」

「自営業者は専門家になれっ!」は全てではない。


ビジネスプロデューサーの齊藤直です。

「自営業者は専門家になれ」って、よく言われます。

これ、殆どの場合が正しいです。

でも、これをしちゃいけない人もいるので、今日はそのことについて。

多才家


上記、「これをしちゃいけない人」というのは、専門家の180度反対にいる「多才家」と呼ばれる人々。

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多才家は、字のごとく能力がマルチな人のこと。

【問題】専門を絞らない多才でも売れるのでしょうか?

【答え】はい、売れます。

多才家は、専門家と魅せ方と売り方が異なるだけで、専門を絞らなくても売れます。いえ、多才家は絞らないから売れるのです。

アーティスト秦万里子さん


例えば、アーティストの秦万里子(はた まりこ)さんは多才で売れている一人。

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秦万里子さんは、

・2010年から2年間NHKの『歌うコンシェルジュ』のコンシェルジュでホストを努めたり

・フジテレビ放映の番組『ライオンのごきげんよう』のオープニング玉曲「あっけらカンとごきげんよう」を作曲したり

2011年3月の東日本大震災に際し、海外からの支援へ感謝を込めた楽曲「Heroes 2011, Japan」をパックンマックンのパトリック・ハーランさんと制作したり

と、「音楽家」として世に知られていますが、実は秦万里子さんの才能は音楽だけにとどまらず、絵画の能力も逸品なのです。

昨年末は、今年で5回目になる個展を銀座で開催。

また、過去に描いた画を海外に出品したり、フランスの画廊から個展開催のオファーがあったりと、画家としてもその才能を開花させています。

もちろん音楽の方では売れっ子で、昨年末のクリスマスコンサートでは、150席の会場が満席御礼でした。

更に、楽譜を使わないコーラスパフォーマンス集団「Cha-Cha」は、12グループを作り全国で活動してます。

「専門性を絞れ!」と言われている人には夢のような話かもしれませんが、世の中こういう魅せ方・売り方もあるのです。

専門性を絞る必要がある人


では、どんな人が専門性を絞る必要があるのでしょう?

これは明確で、専門性を絞る必要がある人は「凡人」です。

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そう言われると腹タツノリな人(←腹が立つ人ってこと)もいると思いますが、齊藤もご多分に漏れず専門性を絞ってデビューした一人ですので、そんなに怒らず続きをどうぞ。

問題。なぜ凡人は専門性を出す必要性があるのでしょうか?

正解は、『品薄のスーパーと八百屋だったら八百屋が選ばれるから』です。

凡人が、あれもできますこれもできますといっても、その全てが大したこと無いの。

大したこと無い=品薄ってことです。

品薄のスーパーって入るのはもちろん、近くを通るのも嫌になりますよね。(笑)

それに対し、「野菜しか無いけど野菜なら揃っていて鮮度もいい八百屋」はどうでしょう。

買い物の都度、行きたくなりますね。

これが、凡人が勝つ必勝法。

ちなみに、八百屋になる(=専門性を出す)ためには、ブログ・メルマガ・SNSを使うのがとても効果的なことを付け加えておきます。

専門性を絞る必要がない人


これに対し、多才で売っていい人とはどんな人でしょうか?

答えから言っちゃうと、多才で売っていい人は多才と言われる能力一つひとつが抜きん出ている人。

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上記例でいうと、「多才=品ぞろえが良いスーパー」ってことです。

ほら、専門店が並ぶ商店街の近くに、ヘボいスーパーができたら潰れるけど、AEONとかメガスケールの大型スーパーができると共存できますよね。(もしくはAEONが勝っちゃう。)

つまり、スーパーで言うならAEONクラスの人だけが多才で売っていい人ということ。

ちなみに、AEONってブログとかメルマガとかやらなくてもお客さんがひっきりなしに来ますね。

これと同じことが多才家にも言えて、多才家の人はちまちまブログとかメルマガとかやらなくても「その存在を知ってもらえばOK」なので、多くの場合、みんなが見ちゃう自分メディアが1個あればじゃんじゃんお客さん(ファン)が集まります。

まとめ


ということで今日は、自営業でも専門性を絞らなくていい人について、事例を交えてのお話しでした。

これを読んで「わたし多才家でいける?」と思った人は・・・見切り発車せずに!!本当にあなたが多才家かくれぐれも慎重に見極めてください。

もしあなたがAEONクラスのスーパー(多才家)ではなく、ヘボいスーパー(凡人)だった場合、多才家戦略をとった瞬間に崩壊するので。



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