言われてはじめて気がついたのですが、僕が考え方やひらめきの為の勉強をしているのは、「本」です。
こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい自営業者の為の人気教室学園」校長でビジネスプロデューサーの齊藤直です。
先日、メルマガのご返信で、「直さんは、いつどこで考え方やひらめきの為の勉強をしているのですか?」と、ご質問頂きました。
これ、言われてはじめて気がついたのですが、僕が考え方やひらめきの為の勉強をしているのは、「本」です。
もちろん、興味関心が高いセミナーや講演会には参加するようにしていますが、セミナーや講演会に参加する頻度より圧倒的に高いのが、本を読むことです。
本は、自分が知らないことを短時間で教えてくれますし、著者が何年もかけて培ったノウハウを惜しみなく出してくれているものなので、費用対効果が抜群にいい勉強ツールだといえます。
アリさんとキリギリス
こういうお話しをすると「おすすめの本は何ですか?」と聞かれるので、まずは1冊ご紹介したいと思います。
今日ご紹介するのは、細谷功先生の「アリさんとキリギリス」です。
アリさんとキリギリス ―持たない・非計画・従わない時代
単行本:1,728円
amazon.co.jp
アリさんとキリギリスは、「地頭力を鍛える」で有名な細谷功先生のご著書。
持たない・非計画・従わないが当たり前の時代を、どう生き抜くかについて、寓話「アリとキリギリス」を題材に、話が進みます。
挿絵も沢山有るので、誰もが読んで理解しやすい一冊です。
アリさんとキリギリスの読みどころ
齊藤がおすすめしたい「アリさんとキリギリス」は・・・全ページ!と言いたいところですが、その中でも、抜粋してお伝えをしますと、
・「環境は与えられるものである」というのが、アリの大前提。これに対し、キリギリスは「環境も自分で作り出し、変えられるもの」というのが、大前提 P.40
・アリにとっての出費は(収入と明確に因果関係が紐付いた短期的な)「経費」のことを指し、キリギリスにとっては主に(必ずしも回収できるかわからない長期的な)「投資」のことを指すのです。 P.48
・「前例がない」に対して「だからやらない」がアリで「だからやる」がキリギリス。
「他者(社)がやっている」に対して「だからうちもやる」がアリで「だからうちはやらない」がキリギリス。 P.56
・「ワークライフバランス」と聞いて「その通りだ」と思うのはアリの価値観ですが、キリギリスはこの言葉そのものの意味が理解できません。そもそも「ワーク」と「ライフ」は表裏一体のものだからです。 P.69
・キリギリスにはそもそも「正しい・間違い」あるいは「常識・非常識」という語彙すら持ち合わせていません。「◯◯の常識は✕✕の非常識」という言葉が示すように、常識というのは所詮、ある狭い範囲の価値観にすぎないのだと認識していますから、時代や状況に合わせて文法もマナーも変化して当然と考えています。 P.76
あまりご紹介すると、あなたが「アリさんとキリギリス」を読んだ時の「なるほど!」が減ってしまうのでこの辺にしておきますが、いまの時代だからこそ身に着けたい考え方が、アリとキリギリスという2人の登場人物を介して、面白おかしく描かれています。
P.160には、あなたがアリかキリギリスかを明確に診断できる図がアリますので、是非セルフチェックをしてみて下さい。
需要と供給は既にずれている
「アリさんとキリギリス」で学べることを、齊藤直が一言でまとめるとしたら、
・これから来るAI時代はこれまでの思考法や常識が通用しないことをよく理解してね。
ということかと、思います。
戦後の日本には、本書でいう「アリ」が大量に必要でした。その為、学校教育もアリを育てる教育が必要とされました。
しかし2017年現在、日本はもちろん世界で活躍しているのは、「キリギリス」であり、世の中で必要とされているのも「キリギリス思考」です。
にも関わらず、学校では依然としてアリを育てる教育を行い、これが美とされています。
これ、完全に需要と供給のズレが生じているわけです。
もしあなたが親という立場でしたら、本書を読むことが、今後あなたがお子さんにどういう環境を与えるかを考える、大きなチャンスになることと思います。
是非、大好きな飲み物とチョコレートを準備して、「アリさんとキリギリス」を読んでみて下さい。
まとめ
ということで今日は、齊藤のオススメ本「アリさんとキリギリス」について、ご紹介をしました。
是非、あなたも「アリさんとキリギリス」で新時代の生き抜き方を身に付けて下さい。
アリさんとキリギリス ―持たない・非計画・従わない時代
単行本:1,728円
amazon.co.jp