従業員は、「employee」、自営業者は「self-employed」
こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい自営業者の為の人気教室学園」校長でビジネスプロデューサーの齊藤直です。
このブログをお読みのあなたは、自営業者には「3つの区分」があることをご存知でしょうか?
その3つの区分とは、
・自営業者になれない自営業者
・自営業者
・自営業者から抜け出せない自営業者
です。
自営業者とは
各自営業者の説明に入る前に、まずは自営業者について理解を深めましょう。
自営業者を理解するためには、まずは「従業員」を理解する必要があります。
従業員は、英語でいうと「employee」と言います。これに対し自営業者は、「self-employed」といいます。
このように英語にしてみると大変良くわかりますが、自営業者とは自分で自分を雇っている従業員(社長だけど従業員)なのです。
まずは、ここまでいいですか?
よければ、ここで問題です。
従業員には必要じゃなくて、自営業者には必要なものは一体なんでしょう?
・
・
・
正解は・・・「値決めできる力」です。
従業員は、与えられ得た仕事を行い、決められた報酬を受け取ります。
これに対し、自営業者は、自分で自分のサービスに対する報酬を決め、労働の都度、自らが提示した報酬を受け取ります。
つまるところ、「自営業者は値決めできることが絶対条件」なのです。
ここまでが「自営業者とは何か」のお話し。いよいよ次は、「自営業者の3区分」に入りましょう。
自営業者になれない自営業者
まずはじめの「自営業者になれない自営業者」
これは、上記を読んで、なんとなく理解できたことと思います。
そう、自営業者になれない自営業者とは、「値決めができない自営業者」です。
上記の通り、自営業者は値決めができて初めてスタートラインに立てるので、値決めができないのに自営業者を名乗っている人は、「自営業者ごっこを楽しんでいる人」としか言いようがありません。
もし今あなたがこのステージにいる場合は、自分のサービスの価値をしっかり見定め、サービス価値に見合った価格を顧客に請求できるようになりましょう。
ちなみに、価値は価格を引き上げてくれますが、逆はありませんので、ご注意下さいね。
自営業者
次は「自営業者」です。
自営業者とは、「自分のサービスに対する報酬を自分で決め、顧客に請求できる人」です。
この人は、自分のサービス価値を自分で評価し、顧客に報酬を求めることができます。
もっと言うと、このステージの自営業者は、自分が求める報酬を支払えない顧客には、サービス提供を断ることができます。
と言うと、一見全ていいように思うかもしれませんが・・・実はこのステージの自営業者は、「自分のサービスの価格を現状より上げることができない」という悩みを常に抱えています。
俗に言う「値上げができない」という悩みです。
ちなみに、「自営業者になれない自営業者」も当然の様に値上げができませんが、自営業者になれない自営業者と自営業者は、簡単に見分けることができます。
それは、自営業者になれない自営業者は、今月の生活ができないのに対し、自営業者は今月の生活はできている点です。
自営業者は、今月の生活は問題なくできるものの値上げができないので、仕事も生活も次のステージに進むことができないのですね。
自営業者から抜け出せない自営業者
最後は、「自営業者から抜け出せない自営業者」です。
「自営業者から抜け出せない自営業者」とは、つまりは、労働を自分から切り離せない自営業者です。
自らが第一労働者として商売をスタートする自営業では、売上が5000万円を越えても、8000万円を越えても、1億円を越えても!自分が会社の歯車分の一つとして動かないと仕事が回らない!ということがよくあります。
これをしていると・・・あなたは自営業から一生抜け出すことができません。
一生自営業から抜け出せない自営業者って、儲かるけど時間がまったくない自営業者ってことです。
これが自営業のゴールだと・・・悲しいですよね。
自営業のゴールは「自分が歯車から外れているのに会社がどんどん売上があがる」という状態がいいですよね。
齊藤はこれが良いと思うので、自らが会社の歯車の一つとして稼働してしっかり儲けることができるようになったコンサルメンバーさんには「自らが歯車から抜ける仕組みづくり」をしてもらいます。
「自らが会社の歯車から抜けるけど売上がどんどん上がる=時間とお金の両方が手に入る」
ということです。
自営業のゴールは、是非ここに置きたいですよね。
あなたはどのタイプ?
さて、ここまでをお読みになって、あなたはどのタイプの自営業者だったでしょうか。
もしあなたが「自営業者になれない自営業者」だった場合、今日この瞬間から、自らが提供するサービスの価値とそれに見合った価格付を癖づけて下さい。
また、もしあなたが「自営業者」だった場合、今日までのサービス価格を明日から1.5倍にするためには何をどうしたら良いのかを考えてみましょう。
また、もしあなたが「自営業者から抜け出せない自営業者」だった場合、自分がいなくてもまわる会社のチームづくりを0から設計してみましょう。
まとめ
ということで今日は、「学校でもMBAでも教えてくれない自営業の3区分」というテーマでお話しをしました。
ちなみに、同じ自営業でもこれらの区分ごとで、行うべき事業経営や集客はことなります。
これについては、また別の機会にお話しますね。