商売は、買い手の常識を理解・導入すると、ただソレをするだけで売上が上がります。
こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい個人事業者の為の人気教室学園」校長でビジネスプロデューサーの齊藤直です。
都会のカフェと真逆なスキー場のカフェ。
— 齊藤直 / ビジネスプロデューサー (@gakuen_n) January 7, 2017
確実に、間違っていると思う。
っていうか、席数が足りないのは毎年のことなんだから、シーズン前に、席数を広げる努力をしようぜ。 pic.twitter.com/vuH6qgFNl3
なぜ、スキー場のカフェは、お客さんに対し、都会のカフェと真逆の指示をするのでしょうか?
今日はこれについて、考えてみましょう。
都会のカフェが先に席を確保してくださいという理由
都会のカフェでは、「ご注文の前に、先にお席を確保してください。」って言われますよね。
この理由って、なんでしょう?
この理由は、「カフェでコーヒー等を頼んだお客さんは、席でゆっくりする、打ち合わせをする」というのが、カフェの使われ方の大前提としてあるからですよね。
つまり、カフェ側が「お客さんは、ゆっくりする、打ち合わせをする為に来店している。」ということを理解しているわけです。
そのために、都会のカフェでは、「ご注文の前に、先にお席を確保してください。」って言われるわけですね。
これ、今日では、もはや常識ですよね。
スキー場のカフェが先に注文して下さいという理由
では、スキー場のカフェが「お席をお取りになる前に、ご注文をお願い致します。」という理由はなんでしょう?
これ、いいように解釈すれば、
・注文前に席を取ると、注文したのに席がない人が困る。
ですよね。
これ、たしかに注文したのに席がないと困りますよね。
でも・・・スキー場でコーヒーを飲む人の目的ってなんでしょうね?
これ、おそらく、
・休憩したい
・温まりたい
・温かいものを飲みたい
ですよね。
である場合、「そこに座るところがあること」って、大前提の前提なわけです。
であるならば、売り手は「お席をお取りになる前に、ご注文をお願い致します。」といっては、いけませんね。
むしろ、専任スタッフを用意して、これから注文をするお客さんの為に、席を確保して回らなければ行けません。
ではなぜ、スキー場のカフェが「お席をお取りになる前に、ご注文をお願い致します。」といってしまうのでしょう?
これ、考えなくてもわかりますが、カフェ(売り手)が単に「商品を数うりたいだけ」ですよね。
これって・・・売り手の勝手であって、買い手の欲求に全く寄り添っていません。
こういうお店は・・・当然流行らないわけです。
事実、この看板が置いてあるスキー場のカフェも、全く人気がありません。
そもそも論で、店の構成がイートインスタイルになっていないので、席を取る前に注文を・・・では、NGなのです。
買い手の常識を理解・導入する
このカフェの看板からは、もう一つ学びがあります。
それは、「売り手は、誰が買い手として来店しているのかを考えよう。」ということです。
「お席をお取りになる前に、ご注文をお願い致します。」という看板があるカフェは、スキー場にあります。
では、スキー場には、誰が来るのでしょうか?
もちろん地元の人も来るでしょうが、その多くが都会の人ですよね。
であるならば、「商品」や「売り方」それに「店内の導線づくり」は、都会の人の当たり前に揃えてあげることが大事です。
これ、都会の人の当たり前に揃えるだけで、都会の人(お客さん)は書いやすくなりますし、販売努力値が一気に下がります。
事実、
・コインロッカーがSuica・PASMOで使える
・レストランの支払いが電子マネーでできる
・クレジットカードが当たり前に使える
スキー場は、お客さんがガンガン消費、この時代に売上を伸ばしています。
売り手は、買い手の常識を理解・導入すると、ただソレをするだけで、売上があがるのです。
まとめ
ということで今日は、「『売り手の勝手』は今すぐ捨てろ!」というお話でした。
これ、スキー場だから・・・ではありません。全ての商売、全ての業種で同じような穴があります。
どうぞ、あなたの商売のジャンル・業種の買い手は誰なのか、買い手の常識は何なのかを、今日は今一度考えてみて下さいね。