個人事業はコンセプト(誰が、どうなる、何屋)を明確にしてから始めよう

コンセプトが明確=売れる、コンセプトが不明確=売れない

自営業1年生村上さん
齊藤さん、ブログを頑張って書いているのですが見込み客が中々集まりません。私のブログ何か決定的な落ち度があるのでしょうか?

さいとう
一つずつ整理していきましょう。まず、村上さんの仕事のコンセプトは何で、ブログタイトには何と書いているのですか?

自営業1年生村上さん
コンセプトですか?そんなの考えたことないです。ブログタイトルは村上公式ブログです。

さいとう
村上さん、それは見込みのお客さんが集まらなくて当然です。個人は専門家しか買われないのでコンセプト(誰が、どうなる、何屋)を明確に主張することが重要です。


個人事業はコンセプト(誰が、どうなる、何屋)を明確にしてから始めよう




「ブログを頑張って書いているけど、見込み客が全然集まらない!」という相談は数多くいただきますが、この質問をしてくる人のほぼ全員がコンセプト不在です。

「コンセプト」という言葉が聞き慣れない方のために言葉の意味からお伝えしますと、

コンセプトとは、

1 概念。観念。
2 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。


という意味です。

ちょっと、いや大分難しいですね。(汗)

これ齊藤的解釈は、

コンセプト=事業の背骨、事業の看板

です。

別の言い方をすると、

コンセプト=あなたの事業を一言でいうと?の答え

です。

つまり、「あなたの事業コンセプトは何ですか?」って聞かれたら『誰が、どうなる、何屋です!』って言えれば◎。

なんとなくイメージできましたか?

個人事業者には、このコンセプトが絶対必須です。

個人事業にコンセプトが必要な3つの理由




なぜ、個人事業者にはコンセプトが絶対必須なんでしょう?

この理由は3つで

個人事業者にコンセプトが必要な理由
  1. コンセプトが無いと何屋かわからない
  2. コンセプトが無いと一行でメリットを伝えられない
  3. コンセプトが無いとお客さんが素通りする

です。具体的に説明しますね。

コンセプトが無いと何屋かわからない




個人事業にこのコンセプトが絶対必須な理由1つ目は、 コンセプトがないとあなたが何屋かわからないからです。

リアルな店舗を想像してください。

何屋かわからないお店に入るのって、めちゃくちゃ勇気がいりますよね。

「ここ、お店ですか?」から聞かなくちゃいけない、お店かもしれないしお店じゃないかもしれない建物に入るのってめちゃくちゃ勇気がいります。(笑)

これは個人事業も同じ。

誰にための何屋かわからない人に「ちょっと仕事の話聞いてください」って言われたら基本断りますよね。(笑)

これ、ただただ怖いだけです。

結論、

  • コンセプトがある=何屋かわかる
  • コンセプトがない=何屋かわからない

です。

何屋かわからない自分のまま事業をする=損が始まっていることに気づきましょう。

コンセプトが無いと端的にメリットを伝えられない




個人事業にこのコンセプトが絶対必須な理由2つ目は、 コンセプトが無い端的にメリットを伝えられないからです。

個人事業を開始すると、ブログやSNSで情報発信をすることと思いますが、コンセプトが明確じゃないとブログやSNSで「自分と付き合うメリット」を端的に伝えることができません。

例えば、「東大生が教える・・・」というタイトルのブログがあったとしましょう。

これって、中身をよく読まなくても「東大生」というキーワードがブログタイトルに入っているだけで

・わかりやすそう
・読んだら賢くなりそう


というメリットが伝わってきますよね。

わかりますか?

コンセプトが明確だと「自分と付き合うメリット」を端的に伝えることができます。

これに対し、コンセプトが不明確だと自分と付き合うメリットを端的に伝えることができないので、お客さんになるかもしれない人に振り返ってもらません。

コンセプトが無いとお客さんが素通りする




個人事業にこのコンセプトが絶対必須な理由3つ目は、 コンセプトが無いとお客さんが素通りするからです。

これは「コンセプトが無いと端的にメリットを伝えられない」と繋がることなのですが、

コンセプトが無い=端的にメリットを伝えられない
 ↓
お客さんになるかもしれない人が目の前を素通りしていく


です。

個人事業って営業して仕事を得ることも大事ですが、必要としている人に『見つけてもらう』ことが重要です。

見つけてもらう戦い方がブログの真骨頂ですからね。

で、「見つけてもらう」ためには、将来お客さんになるかもしれない人が偶然あなたと出会った時、「あっ!」ってならないといけないわけです。

じゃぁ、将来お客さんになるかもしれない人はあなたの何を見ると「あっ!」ってなるでしょうか?

これの答えが「コンセプト(誰が、どうなる、何屋か)」なんですね。

個人事業のコンセプト事例



自営業1年生村上さん
齊藤さん、正直言ってわかったようなわからないような、です。具体例で説明してもらうことはできますか?


もちろんですよ!

以下に4つのコンセプト例をご紹介しますね。

1.僕も乗れた!障害があっても乗れる自転車&三輪車


1つ目は「僕も乗れた!障害があっても乗れる自転車&三輪車」。

これは10年前に齊藤が作ったブログコンセプト。

このブログでは

・身体障害のあるお子さんに
・自転車、三輪車に乗る方法、教室情報

をお届けしていました。

誰が、どうなる、何屋か、明確ですよね。

2.知的・発達障害児のための「個別指導の水泳教室」世田谷校


2つ目は「知的・発達障害児のための『個別指導の水泳教室』世田谷校」。

これも10年前に齊藤が作ったブログコンセプト。

このブログではそのまんまですが、

・知的障害のあるお子さんが
・水泳教室を楽しむ様子や教室情報

をお届けしていました。

読んで分かる通りメイン会場は東京世田谷区でした。

これも、誰が、どうなる、何屋か、明確ですよね。

3.障害者専門のスキースクール:サンメドウズ清里教室・車山高原教室


3つ目は「障害者専門のスキースクール:サンメドウズ清里教室・車山高原教室」。

これも10年前に齊藤が作ったブログコンセプト。

このブログもそのまんまですが、

・障害児者のための
・スキーノウハウ、教室情報

をお届けしていました。

こちらも読んで分かる通り、どこでやっているか分かる通りスキー場名がそのまま入っています。

これも、誰が、どうなる、何屋か、明確ですよね。

4.得意を仕事にして月65万円稼ぐフリーランス・個人事業者になる方法


最後は、「得意を仕事にして月65万円稼ぐフリーランス・個人事業者になる方法」。

これは、このブログのコンセプトです。

このブログは

・得意、好きを仕事にして
・月65万円かそれ以上稼ぎたい
・個人事業者、フリーランス

が対象です。

これも、誰が、どうなるためのブログなのかが明確ですよね。

個人事業のコンセプトの作り方



4つともわかりやすいですね!こういうコンセプトってどうやって考えるんですか?この順で考えるとできるよーとかあったら教えて下さい。


もちろんです!

個人事業のコンセプトは、

個人事業のコンセプトをつくる3ステップ
  1. キーワードを書き出す
  2. 並べ替えてコンセプト案をつくる
  3. 型に準じて作ってみる

をすると作りやすいです。

1.キーワードを書き出す


キーワードは

・誰が
・どうなる


とか

・誰のための
・何屋か


を考えながら、キーワード(単語)を50〜100個書き出してください。

書きだすのは単語ですよ!

これだけ言っても「文章」を書く人が多いですが、単語じゃないとダメです。

単語数は多ければ多いほど良いですが、「誰が・どうなる」とか「誰のための・何屋か」からは脱線しないで考えてくださいね。

2.並べ替えてコンセプト案をつくる


①ができたら、書き出したキーワードを並べ替えてコンセプト案を作りましょう。

コンセプトは30-35文字でつくるのがポイント。

このくらいの文字数で作っておくと、ブログを作る時、SNSのプロフィールをつくるときにめちゃくちゃ使い勝手が良いので、文字数は気にして見てください。

とはいうものの、最初から文字数を気にするといい案が浮かばないので、

・20案つくる
・これ!っていうものを決める
・30-35文字に整える


という順で考えてみましょう。

3.型に準じて作ってみる


②は、型に沿ってつくると考えやすいです。

その型とは、

    1)どんな誰が+どうなる+何屋
    2)どんな誰のための+何屋
    3)どんな誰が+どうなる+地名

などです。

ポイントは「主語(どんな誰)」を明確にすること。

事業って対象「主語」が明確だと「提供するもの(商品)」が明確になりますが、主語が不明確だと提供するものも不明確で前に進みません。

ということで、②を考える時は上記型を使いながら、は主語(どんな誰)を明確にすることを心がけてください。

「コンセプト、良いのが浮かばないし考えるのが難しいです!」


自営業1年生村上さん
作り方はわかりました。でも・・・ちょっと考えてみましたけど、良いのが浮かばないし考えるのが難しいです!


これは、「そうなんです」としか言いようがないです。

というのは、このコンセプトづくりが個人事業者の最初で最大のハードルなんです。

コンセプトが明確=売れる
コンセプトが不明確=売れない


といっても過言ではないのがコンセプト。

そう言えるほど、コンセプトは重要です。

なので、ちょこっと考えて浮かばないなんて当たり前。

コンセプトはあなたの事業を左右する重要なものです。

1・2時間考えて浮かばないから諦めるのではなく、落ち着いてまずはキーワード出しからじっくり始めましょう。

繰り返しになりますが、

・コンセプトが明確=売れる
・コンセプトが不明確=売れない


ですからね!

コンセプトを明確にして指名買いされる個人事業者になろう!


ということで今日は、「個人事業はコンセプト(誰が、どうなる、何屋)を明確にてから始めよう」という記事でした。

コンセプトは、事業の背骨、事業の看板
コンセプトは、あなたの事業を一言でいうと?の答え
コンセプトは、誰が、どうなる、何屋

です。

ぜひあなたならではのコンセプトを作って、指名買いされる個人事業者になってください!

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