深追い厳禁の「サンクコスト」

「このままではいい結果が出ない。」には、一瞬で見切りをつけろ!


こんにちは、「事業経営と集客を体系的に学びたい個人事業者の為の人気教室学園」校長の齊藤直です。

先日、学園生から「えっ、こんなに時間かけて考えたことを、無かったことにするんですか?」というコメントをもらいました。

このコメントをくれた学園生は、僕の提案にびっくりしていましたが、僕は、このコメントにビックリしました。

だって、「このままではいい結果が出ない。」と分かったのなら、その瞬間からソレにしがみついている理由ってないですよね。

だったら、ソレはなかったことにして、次のプランに移らないと。

これが、当たり前にできるのがプロ。

ちなみに、「考え抜いたソレをなかったことにする」って、僕の場合毎日の当たり前な作業です。

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かけた時間にしがみつかない


「サンクコスト」という言葉をご存知でしょうか。

サンクコストとは、事業や行為に投下した資金のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止によっても戻って来ない投下資金のことをいいます。

ちょっと難しいので、例を挙げてお話しますね。

例えば、自分のお金でチケットを買って、映画館に入って映画を見始め、その映画がつまらなかったら・・・あなたはどうしますか?

これ、「元手を取らないともったいないから、最後まで見続ける」という人は、サンクコストを追いかけてしまう傾向にある人です。

これ、僕の場合は「つまらない」とわかった瞬間に、映画館を出ます。

なぜなら、そこに投じた資金より、つまらない物事にかける「これからの時間」の方が100倍もったいないからです。

つまり、「そこに投じてしまった資金には1mmの未練もない」ということです。

実はこれ、お金だけではなく時間でも同じで、僕は「このままではいい結果が出ない。」とわかった仕事(作業)には、一切の未練がありません。

どんなに時間をかけてやってきた仕事(作業)でも、「このままではいい結果が出ない。」と分かった瞬間に、その仕事(作業)を手放し、別のプランに着手します。

仕事は「結果」がすべて


上記を読んで、「映画のチケット代金のことはなんとなく理解できるけど、仕事にかけた時間関しては、どうしてもすぐには手放せません。」という人も多いと思います。

でも、考えてみてください。

僕達の仕事って「結果」で評価されます。

もっと言うと「結果だけ」が評価をされます。

であるならば、僕達社会人は、物理的な問題として「このままではいい結果が出ない。」と分かったソレにしがみついては、いけないのです。

ガンバリズムは今すぐ捨てろ


そうは言っても、多大な時間と労力をかけた仕事(作業)をなかったことにするって、ちょっと勇気がいりますよね。

でもね、その勇気を出すことが社会人(事業者)には重要なのです。

僕たちは、義務教育期間に「頑張ること」を徹底的に叩き込まれます。

そして、学生の間は「どれだけ頑張ったのか」がメンタル的な評価の対象となります。

でもね、社会人の場合「どれだけ頑張ったのか」は重要ではなく、「どんな結果を出したのか」が重要で、そこだけが評価の対象なのです。

ですので、社会人(個人事業主)のあなたは、今すぐ学生時代に徹底的に叩き込まれた「ガンバリズム」を、捨てなくてはならないのです。

難しいことを言うようですが、社会人(個人事業主)に必要なことは、『頑張らなくてもいいから結果を出すこと』です。

脳内の「トライ・アンド・エラー」を徹底的に繰り返す


ちなみに、現実問題として「多大な時間と労力をかけた仕事(作業)をなかったことに」を繰り返していると、仕事(作業)は一向に先に進みませんよね。

これ、その通りなのです。

その通りなので、社会人(個人事業主)は、まず脳内で「トライ・アンド・エラー」をする術を身に着けましょう。

脳内で行う「トライ・アンド・エラー」は、24時間どこにいてもできますし、自分一人でできますし、何より経費が1円もかかりません。

その上、膨大な学びを得ることができます。

ということで、社会人(個人事業主)は、

1.脳内の「トライ・アンド・エラー」を徹底的に繰り返す

そして、

2.現実に「このままではいい結果が出ない。」とわかったことがあったら、サンクコストを追いかけずに、新たな仕事(作業)に着手する

をしてみましょう。

まとめ


ということで今日は、「深追い厳禁のサンクコスト」というお話でした。

これは、「知っている」には何の意味もなく、「できてる」ことにこそ価値があります。

どうぞ今日からは、もう一歩二歩、勇気を出して前進してみてくださいね。


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